茨城の食を語る上で絶対にはずすことの出来ない「納豆」。年間消費量(支出額)ランキングでも常に全国上位をキープし、日常的に食卓へ上る食材です。そんな茨城県には、納豆を生産する企業も多数!中でも水戸市には、それぞれ特徴ある納豆メーカーが古くから数多くあります。
今回は、納豆の歴史や作り方、そしてその魅力に至るまで。茨城の誇る銘品ヒストリーをご紹介していきます。

大豆を納豆菌で発酵させたものが納豆です。大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富。そして納豆のネバネバに含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素は、血栓の融解効果があります。また、納豆は大豆イソフラボンや食物繊維・ビタミン・アミノ酸など栄養素をバランス良く含み、整腸作用など多くの健康効果も有!そして味はご飯との相性抜群で、関東では朝食の定番。ちなみに、納豆の種類はとにかく多数!豆や味のバリエーションに加え、パック納豆、わらつと納豆といったパッケージングの違いも。また、茨城独自のものとして「しょぼろ納豆」があります。切り干し大根を納豆と一緒にタレで漬け込んだもので、独特の食感と味付けを楽しめます。納豆は、製造メーカー各社ごとにそれぞれ趣向を凝らして展開しているので、自分の好みに合うものを見つけてみて下さい。

大豆を納豆菌で発酵させたものが納豆です

納豆の歴史は古いのです

納豆の発祥には、全国各地に諸説あります。その中で、茨城県内で広く伝わっているものは源頼朝の先祖として知られる「八幡太郎義家(源義家)」に関連した伝説です。奥州討伐へ向かう途中、現在の水戸市郊外へ立ち寄った義家。当時、遠征を供にする馬たちの餌には蒸した大豆を与えていました。ある時急いでいたのか、煮上がってすぐの熱い大豆をワラに詰めて移動します。そして数日後。そのワラから何やらにおいがするので開けてみたら、煮豆が発酵し糸を引いているではありませんか!それを試しにひと口食べてみた家来は、その糸引き豆の味が良かったので義家に献上します。すると義家もその風味を気に入り、それから兵たちの食糧に採用したのだとか。ちなみに、大将に納めた豆、ということが「納豆」という名の由来とも言われています。

水戸の小粒納豆は全国で人気です

元々、大豆といえば大粒のものが主流でした。しかし、水戸では小粒大豆が主に栽培されていました。大豆の栽培が多く行われていた那珂川流域では、台風が来ると川が氾濫し水害が多いのが悩みの種。そのため、やむにやまれず、水害に強く、なおかつ台風が多い時期の前に収穫できる早生小粒の品種しか栽培が出来なかったという事情があったのです。ところが、そうして懸命に育てた小粒の大豆は豆腐や味噌の原料としては好まれなかったため、納豆に加工していました。他地域の納豆は大粒のものがほとんどでしたが、このような背景から水戸の納豆は極小粒が主になったのです。しかし、後に鉄道が開通し、駅や観光地で水戸の土産としてわらつと納豆を販売するようになると、水戸の小粒納豆は「風味や食感が良く、美味で食べやすい」と、その評判は全国へ広まっていくことになりました。

厳選した納豆用の大豆を水で洗い、浸水。

十分に吸水させた後、大きな釜で豆を煮ます。

煮上がった豆に、納豆菌をふりかけます。

殺菌したわらや、パックにそれぞれ詰めます。

納豆菌が活性しやすい約40℃の倉庫で発酵させます。

その後、冷蔵庫で熟成して完成です!