茨城県の県西地域、筑波山の西側に位置する桜川市。自然に恵まれ、また、歴史の深い町なみが立ち並ぶ旧真壁町に、プリン専門店の「ふじ屋」はあります。平成21年に、オーナーシェフの藤平さんが「茨城の素材を使って作るプリン」をコンセプトにスタートしました。当時スタッフは、藤平さん一人のみ。はじめは店頭での販売は行わずに通信販売のみで売っていました。しかし、徐々にその評判が広まるにつれ、お店へ「直接売ってほしい」という近所の人が訪れることが増えていったそう。せっかく足を運んでくれた人に直販するようになると、次から次へと「あそこに美味しいプリン屋さんがあって、行けば売ってくれるらしい」と口コミで広まりました。そして藤平さんは、その声に応える形で店頭販売を開始。今では県内外の催事イベントなどへも出店し、全国各地に「茨城ブランド・つくばぷりん」のファンを増やしています。

 

ふじ屋のゴールドプリンができるまで!

桜川発、全国へ広がる「おとりよせ」

藤平さんは、ふじ屋をはじめる以前はイタリアンレストランで腕を奮っていました。また、日本ソムリエ協会の認定を受けたワインソムリエでもあります。そんな経歴からプリン専門店への道を歩んだきっかけは「茨城素材」そして「おとりよせスイーツ」というキーワード。何を作ろうか…そう悩みながら全国の名品を食べ歩き、最終的にプリンが面白そうだという結論へたどり着きました。

茨城の素材に魅せられて・・・

茨城県には、全国に誇る素材がたくさんあります。鶏卵やメロン、栗、レンコンに白菜など・・・生産量日本一を誇る農作物も数多い農業大県。また、その品質や味の魅力についても、レストランシェフ経歴を持つ藤平さんにとってはよく知るところでした。ふじ屋のプリンは、そんな県産素材の中から厳選して「奥久慈卵」と「筑波山麓牛乳」を使用して作ることに決定しました。

シンプルに、たった2種類の味のみ

ふじ屋の商品ラインナップは大きく分けて2つ。「ゴールドプリン」と「生キャラメルプリン」です。この2つの味だけで充分にお店の個性を引き出し、他のプリンとの差別化を図れているからこそ、激戦のスイーツ市場の中で根強いファンを獲得出来ていると言えます。人気の理由とも言える濃厚な風味と、驚くほどなめらかな舌触りを実現するために、製法にもこだわって作り上げる逸品です。

 

ゴールドプリンに使う卵は卵黄のみを取り分け砂糖とよく混ぜます。

牛乳と生クリームをその日の適温に温め、卵と合わせて更に混ぜ合わせていきます。

滑らかさを出すためシノワ(濾し器)の上に更に薄布を被せ、プリン液を濾します。

濾した液を容器に詰める作業。感覚だけで、見事に量を合わせています。

昔ながらの湯せんで、時間をかけ低温でゆっくりと蒸しながら焼き上げます。

別添えのカラメルも勿論手作り!小鍋で、焦がしすぎないよう丁寧に作ります。

 

ここが匠の技!

つくばぷりんの食感を作り上げるためには、各工程の温度調節が重要で難しいポイント。卵に牛乳、生クリームを混ぜ合わせる時には、極力温度差が出来ないように双方の状態にも気を配る必要があります。また、「このふたつを最初に合わせる“乳化”の時が気も体力も一番つかう部分」と藤平さん。ここで失敗すると、仕上がりが全く別の物になってしまいます。焼き工程の温度や時間も、その日の天候や季節によっても変える必要があるとか。シンプルそうに見えて、職人の勘が大事です。

茨城県には美味しいもの、素晴らしいものがたくさんあるのに、知られていないのはもったいない!と話す藤平さん。北は北海道から南は大阪まで飛び回り、イベントへ積極的に参加しています。今後は、県産の栗やサツマイモなどを使った新しいプリンもラインナップに加えたい、という目標もあるとか。

 

つくばぷりん ふじ屋 アラカルト

奥久慈卵の卵黄だけを使った「ゴールドプリン」、キャラメルを加えほろ苦さと甘さが美味しい「生キャラメルプリン」。店頭販売ではプラカップですが、通販限定でガラス瓶容器での販売もあります。同じプリン液を使っていますが、容器によって食感も味も全く別物に!ガラス容器の方が、より濃密。カラメルは別添えなので、まずはかけずにプリンだけでひと口味わってから、味の変化を楽しむのがオススメです。

Information

つくばぷりん ふじ屋
住所 桜川市真壁町飯塚113-1
営業時間 10:00〜19:00
定休日 火曜日
お問い合わせ TEL:0296-54-2401
つくばぷりん ふじ屋