茨城県北部。日立製作所の企業城下町として名高い日立市にある小さなお菓子工房。住宅街の路地を入り進んだ先に、ひっそりと建っている可愛いお店です。毎日のお茶菓子に、また手土産にと大変人気のあるスイーツ。マドレーヌはその中でもフランス焼菓子を専門にしており、遠方からもその味を指名してやってくる人も多いお店です。5年前に開店した当初は、小さなお店が作る焼き菓子を知る人はごくわずかでしたが、そんな中でも手を抜くことなく真面目に、素材も味もごまかしをすることなく、焼菓子を作り続けました。そのうちに人づてにどんどん評判が広まって行き、その味が今では日立市を代表するブランド銘菓の認定を受けるまでになったのです。

 

アトリエマドレーヌのオレンジケーキができるまで!

フランスに根付く本物の味を

オーナーの上野さんは、結婚を機に日立へ移り住み約40年。5年前に突然、自宅を改装して同店をスタートしました。このお店の看板は「フランス焼菓子」。実は、20代の時にフランスに留学し、帰国後もフランス語教師を務めていた上野さん。アトリエマドレーヌの、素朴で、いとおしい店作りのコンセプトは、その時の経験が根幹にあると言っても過言ではありません。

生活の中に息づく、焼菓子

上野さんがフランスで触れてきたお菓子は、生活に密接したシンプルなものでした。必要以上に飾り立てず、ほんの少し「にっこり」できるような優しさのあるお菓子。フランスで過ごす間に、生活の大切な一部になっていたその味は、今でも忘れられません。お店に並ぶ焼菓子は、そんな上野さんの思い出が礎になっているものもたくさん!オレンジケーキもそのひとつです。

人と人との繋がりが活きる味

更に、元東京プリンスホテル総料理長の渡辺氏にも学び、親交を深めます。基本を忠実に守り伝えるのは勿論のこと、アトリエマドレーヌのこだわりのひとつに「一流の材料」があります。それを可能にしているのも、上野さんの培った人脈あってのもの。師から学んだ本物の味を継承することが、その信頼を大切に守り、育てることにも繋がっています。

 

材料を計量。卵は保証書が付く奥久慈卵。そして、粉の倍量入れるオレンジがポイント。

温度に気を遣いながら、バターと砂糖、粉を混ぜます。これがふかふかで良い状態!

更に卵を混ぜていきます。バターと分離しないように、様子を見ながら少しずつ。

よく混ぜ合わせたらボウルに取り出し、大量のオレンジピールを合わせていきます。

生地を焼き型に入れます。この時、膨らみやすい中央部分をへこませておきます。

約170℃で40分、更にオレンジを乗せ仕上げ焼き。コワントローをたっぷり含ませ完成。

 

ここが匠の技!

焼菓子は「とにかく基本を守ることが大事」という上野さん。現在は上野さん含め4人のスタッフで製造していますが、そのうち2人は素人からのスタート。ですが、バターの温度管理や、メレンゲの使い方など、基礎となる素材の扱いをしっかりと覚えて身に付けているから安心して任せることが出来ます。上野さんがフランスで触れてきた、素朴でシンプルな中にほんのちょっとエッセンスが効いた焼菓子。お客さんの喜ぶ顔を思いながら、ひとつひとつ丁寧に作られています。

アトリエマドレーヌの商品コンセプトは「流行に流されない、いつ食べても美味しい、ひとつで満足できる焼菓子」。今まで残念ながらあまり脚光を浴びてこなかった焼菓子の魅力と、本物の美味しさを伝えることを目標に、今日も上野さんは焼菓子を作り続けます。

 

アトリエマドレーヌ アラカルト

左から時計回りに。オレンジケーキ(大・小)、日立市ブランド・ベストセレクションに認定を受けているフィグケーキ(いちじくのケーキ)、メープルや抹茶など各種味が楽しめるマフィン、ハート型が可愛いガトーショコラ、オレンジとフィグのカット、そして茨城特産の干しいもを使ったケーキ「茨城の香り」。

Information

アトリエマドレーヌ
住所 茨城県日立市国分町3-2-28
営業時間 11:00〜18:00
定休日 木曜日
お問い合わせ TEL:0294-37-0767
アトリエマドレーヌ