茨城の食の代表選手といえば納豆。全国の納豆の半分以上が茨城で生産されていることに加え、何といっても一世帯あたりの消費金額が全国一という事実が、茨城県民の納豆への愛着ぶりを物語っています。茨城の納豆が全国ブランドとして、また郷土食として定着した背景には、水戸近辺で良質な小粒大豆が取れたことがあるといわれています。しかも那珂川が氾濫する前に収穫できる早生であったことから、かの水戸黄門が作付けを推奨したという話も伝えられています。そんな歴史的逸話にも後押しされてか、大小さまざまなメーカーがしのぎを削る茨城ですが、大手メーカーとは一味違う独自の道を進んでいるのが、今回訪問した「だるま納豆」です。

 

本場水戸 伝承納豆ができるまで!

独自の道を進む

だるま納豆が、まさに独自の道を進む中で誕生したのが「伝承納豆」です。納豆といえば、価格が安いことが特徴です。スーパーの安売りの目玉として登場することも多く、製造側にはさらに低価格が求められます。多くのメーカーは店の味を守りつつ、その要求に応えるために、知恵をしぼってきたといっても過言ではないでしょう。

付加価値で勝負!

ところがだるま納豆は違いました。原料の大豆に茨城県産を使うという、頑固なまでのこだわりを捨てず、価格ではなく、付加価値で勝負をすることに決めたのです。なかでも「伝承納豆」は仕入価格が通常のおよそ2倍もする大豆・農林一号で作られています。昭和初期に初めて登録された品種で、水戸黄門が推奨した大豆に最も近いというのが選んだ理由です。

歴史ロマンも味わって

黄門様も食べたかもしれない…そんな夢も一緒に味わえる納豆。水戸納豆の原点を商品化したいと作り出した「伝承納豆」は、1パック150円と高価格にもかかわらず、その付加価値の高さで消費者に受け入れられたのです。水戸ブランドのお土産として、高速道路のサービスエリアで売り出すという工夫も生きていました。

 

丁寧に洗浄された大豆は一晩以上水に浸け込みます。

水を抜き圧力釜に入れます。

圧力釜で、豆によって21〜36分蒸し煮されます。

ボールに移し、手作業で納豆菌を混ぜ合わせます。

ラインに沿って充填機でパック詰め。タレとカラシをセット。

温風で38〜42度に保たれた室で20時間かけてじっくり発酵。

10度以下の冷蔵庫で寝かせ、熟成されます。

包装します。

 

ここが匠の技!

パック詰めしてから、納豆菌を噴霧して発酵させることが多い納豆ですが、だるま食品では大豆を蒸した後に、手作業で納豆菌を掛けます。この手間をかけることで、より均一に菌をからめることができ、昔ながらのおいしい納豆に仕上がります。タレにも工夫があり、利用者の声を元に調合、改善を重ね、現在の味になりました。だし巻卵や料理のだしとしても喜ばれています。着色料を使わないため、ちょっと白っぽく見えるカラシもこだわりぬいた納豆の味を引き立てます。

現社長・高野正巳さんの父、高野一郎さんが脱サラをしてだるま納豆を立ち上げてから、65年ほどが経過しました。社員が20人に満たない小さなメーカーが、デフレに負けず、存在感を示してこられたのは、現社長の反骨精神によるところが大きいようです。

 

だるま食品 アラカルト

アイデアマンでもある高野社長は意表を突く様々な納豆商品を生み出しています。地元JA水戸との契約栽培による大粒の黒豆で作った「黒豆納豆」は藁苞(わらづと)入りと経木入りがあります。しそのりが付いた味ぐるめも人気の一品です。天日乾燥させた干し納豆「ころころ納豆」はテレビでも紹介されました。

Information

だるま食品株式会社
住所 茨城県水戸市柳町1-7-8
お問い合わせ TEL:029-221-7068
営業時間 9:00〜17:00
(日曜・祝日は16:00まで)
定休日 元旦のみ
だるま食品

 

絶品いばらきではこの店舗の商品がご購入いただけます。

ご購入はこちら