ミソピーナツひと筋——この言葉がすべてを語ります。昭和16年、初代・宮田卯之さんが雑穀問屋として宮田卯之(みやた・うの)商店を創業、昭和41年に現社長、2代目の忠幸さんが、加工部門を創設しました。相場の変動で安定しない商いからの脱却を目指したものですが、以来45年間、ミソピーナツだけを作り続け、県内唯一の専門メーカーといわれるまでになりました。現在営業部長を務める息子・武範さんは、専門で作っているために実現した低価格と、家庭では作り出せない独特な味が、長年愛されてきた理由だと胸を張ります。保存料、人口甘味料などを一切使わず、でき立てを食べてもらいたいと問屋に在庫を置かない販売方法も、誠実に守り続けています。

 

ミソピーナツができるまで!

「豆」を使って何かを作りたい…

雑穀商として扱っている「豆」を使って何か作れないか。忠幸さんの頭の中で閃いたのが「ミソピーナツ」でした。多くの家庭で手鍋で作る郷土料理として親しまれており、落花生の産地が近いという地域性も活かせる、と考えたからです。とはいえ、簡単そうに見えて、奥が深いのがミソピーナツ。千葉の「師匠」の元に夫婦で住み込み、ミソピーナツ作りを学ぶことからスタートしました。

こだわったのは鉄火味噌の味加減

地元に戻り、教えてもらった通りに作っても最初はなかなかうまくいきませんでした。「豆を何キロも捨てたこともあった」と、当時の苦労を父母から聞いていた武範さん。それでも諦めなかった両親に、今でも深い尊敬の念を抱いています。結局、成否の決め手は落花生と味噌のバランスだということが分かるまで、日夜試行錯誤の連続でした。こだわったのは「甘過ぎず、辛過ぎない」鉄火味噌の味加減です。

宮田の「ミソピーナツ」の完成

熟成の強い赤こし味噌と、塩分を控え麹をたっぷり使い、発酵時間を抑えた独自の甘味噌をブレンドするのが特徴。これで宮田の「ミソピーナツ」の味が完成しました。リヤカーを引きながら売り歩いたり、「置きお菓子」として常備してもらう方法を考えるなど、アイデアと熱意が実り、県内大手スーパーに販路を確保してからは、一歩一歩着実に歩みを進めてきました。

 

砂糖と味噌の一部を入れ、加熱しながら均一に混ぜます。

自慢の鉄火味噌が完成、美しい色と独特のとろみが特長。

フライヤーで落花生を揚げます。150度で15分。

味噌と揚げた落花生を攪拌しながらあえ、同時にあら熱をとります。

ねばり気のあるミソピーナツが完成。充填機で容器に入れていきます。

ラインの横から目を光らせ、一つ一つチェック。最後は包装です。

 

ここが匠の技!

長年、工場長を務めてきた宮田尚幸さんは、味噌と砂糖、油と水あめ、それだけで、いかにいいものにできるかを追求してきました。落花生をカリッと揚げ、甘みが増してきたところで引き上げます。独特のテリと、時間が経っても硬くならない、落花生と味噌がほどよく絡まって一体感がある、家庭では作り出せないその特長は 、水あめの加減にあります。温度や湿度の変化に対応する必要もあり、見極めが難しいところです。

尚幸さんは、実は社長の実弟です。製作部門の責任者として、職人に徹してきました。「かっこいいものを作ろうとかせずに、うちの加工法を頑なに守ってきた」ことが誇りです。

 

宮田卯之商店 アラカルト

外国産の落花生を原料に作る「ミソピーナツ」にたいして、県産の落花生を使って作る茨城県産落花生使用「宮田のピーナツみそ」があります。こちらは、風味と味わいを十分に楽しんでいただきたいと、全て受注生産です。さらに、粒の大きな豆の形を損なわないように、なんと全て手作り。工場のラインは使わず、手鍋で揚げ、味噌と混ぜるのも手で慎重に。最後に丁寧にケースに入れます。

Information

有限会社宮田卯之商店
住所 茨城県水戸市上水戸2-2-36
お問い合わせ TEL:029-224-0359
営業時間 9:00~15:00
定休日 無し
宮田卯之商店

 

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