古来より、水産物の宝庫であった霞ヶ浦。今でも観光帆引き船が、その美しい姿で観光客を楽しませています。かつては周辺に住む人々の生活を支える、水産資源を提供する湖として活躍していました。そんな自然の恵みを活かし、代々伝えられた製法でその味を守り続けているのが、今回ご紹介する貝塚忠三郎商店です。1910年の創業以来、100年を超える現在に至るまで伝統の味を守りながら、佃煮作りに精進しています。故郷・霞ヶ浦が育んだ自慢の味を、丁寧に佃煮に仕上げ、幅広い方々に親しまれ、ご進物にも喜ばれています。

 

甘口昆布ができるまで!

地元の特産品の美味しさを凝縮

霞ヶ浦の豊かな恵みとして収穫したわかさぎやえび、白魚、はぜ、ふななど良質な材料を、新鮮なうちに丹精込めて炊き上げて佃煮にしています。手間隙かけて作られる商品の中で、用途が多彩で万人に親しまれているのが「甘口昆布」。代々伝えられてきた伝統の技を活かした製法で、貝塚忠三郎商店ならではの味わいを生みだしています。

原材料にこだわった極上の一品

原材料の昆布には、北海道産の極上品を使用しています。5mm幅の昆布は歯応えがあり、昆布の美味しさと、柔らかさと旨みをしっかり味わえます。佃煮といえば、濃い味つけをイメージすることが多い中、この人気商品は甘口。ご飯がすすむ同店独自の味つけで旨みを引き出し、ふっくらやわらかな昆布に仕上がっています。

たっぷりのゴマが特徴

ゴマを合わせた商品が少ない中、昆布とゴマの相性を最大限に引き出しているのが甘口昆布です。商品名に『ゴマ』と入っていないのが不思議なくらい、たっぷり入った白ゴマが香ばしさと旨みをアップ!霞ヶ浦特有の名産品の佃煮と並んで、万人に親しまれる昆布がちょっと甘めの味つけで不動の人気商品となっています。

 

北海道産の良質の昆布を原材料としています。

昆布を釜でふかし、水で戻します。

砂糖・醤油・水飴で20〜30分煮あげて、タレを切ります。

冷まし台に広げて冷まし、冷めたらゴマを振ります。

全体を丁寧に混ぜ、味をなじませます。

袋分けにして15kg缶に詰め、冷凍保存で鮮度を保ちます。

 

ここが匠の技!

味の決め手となるのは、代々受け継がれてきたオリジナルの味に継ぎ足し積み重ねてきた秘伝のタレ。これは昆布やワカサギ、えびなど炊き上げる素材によって味が違います。でも、匠が技を発揮するポイントはいずれも共通したもの。グツグツと炊き上げるタレの気泡の状態、色やツヤをチェックします。タレの粘度で煮詰まり具合が分かります。それらのバランスの調和を見極め、素材の美味しさを引き出すのが勘と職人の気概です。

100年以上続く貝塚忠三郎商店は、初代より家業として受け継がれてきました。現在の社長は3代目で、匠としてご登場いただいた貝塚康博さんは5代目に当たります。子供の頃より慣れ親しんだ伝統の味を学び、守り伝え続けています。

 

貝塚忠三郎商店 アラカルト

霞ヶ浦の名産品を素材にしたもののほか、佃煮の伝統技を海の幸に活かした海産物佃煮も人気の商品です。左手前からあさり、えび、ほたて。奥左はくるみ小女子。カリッとした食感のくるみがふんだんに入った肴としてもおすすめの一品。そして右は霞ヶ浦を代表する名産品、わかさぎの甘露煮。これまで農林水産大臣賞を2度受賞している名品です。茨城の素材と、茨城の職人の技がコラボしました。

Information

 

貝塚忠三郎商店
住所 かすみがうら市坂687
お問い合わせ TEL:029-896-0028
営業時間 9:00~17:00
定休日 月曜
貝塚忠三郎商店