天保元年(1830年)、現在地に初代が「吉田屋浅吉商店」の屋号を掲げたのは実に180年以上前のことです。主に梅干し、奈良漬け、らっきょうなどの漬物製造販売業を始めました。以来、一貫して漬物ひとすじに作り続け、伝統の味と製法に新たな技法を取り入れながら今に至っています。明光風靡な大洗の自然の中で、その自然の恵みである素材を漬物に。丹精込めて作られる自慢の逸品は、大切な方への贈り物としても大変喜ばれています。また、梅の効用を存分に活かした健康志向の商品も提供しています。

八代目ができるまで!

厳選した原材料

八代目に使われているのは群馬県産の南高梅。できるだけ関東の梅を使いたいと探し、その品質を見極めて契約梅林から良質の南高梅を仕入れています。最近は、各梅林にて梅を干す作業まで行なって出荷するのが主流の中、八代目は生梅で仕入れ、その一粒一粒に対して一から全て手作業を施し、梅干しの完成品へと仕上げていきます。

健康に配慮した塩分

梅干し作りの重要な決め手となる塩。たどり着いたのは、にがりとミネラルを豊富に含んだ『赤穂の荒塩』でした。南高梅との馴染み具合や味のやさしさ、漬けあがった時のバランスなどが絶妙です。そして、この塩分を10%に抑えて無添加で漬けることが何よりのこだわり!健康に配慮し、梅の効用を身近で、美味しく取り入れていただきたいと作っています。

一粒一粒を手作業で

果肉が厚くて柔らかいのが特徴の南高梅。それだけに、その扱いは非常にデリケートです。塩漬けや天日干し、タルでの熟成、その工程どれをとっても梅干しをゴロゴロとまとめて扱うことは一切ありません。全てが人の手を介し、一粒一粒にしっかり目配り気配りをして商品に仕上げていく、まさに八代目入魂の逸品です。

 

生梅の一段ごとに塩を入れ、水分が上がってくるのを待ちます。
7月の土用の日から、3日3晩返しながら干します。
干しあがったら熟成のためのタルに入れます。
約5~6ヶ月間、味を馴染ませ熟成させます。
出来上がった梅干しは一粒一粒、袋詰めされます。
機械で密封された梅干しに八代目のラベルを貼って出来上がり。

 

ここが匠の技!

塩分を控え、無添加で健康に良い梅干しを作りたい、という思いからこの八代目が出来上がるまでには4年の歳月がかかったと言います。塩分を抑えることで雑菌が繁殖しやすく、カビが生え日持ちしないという難題を7代目である父親からも指摘されました。それでも諦めることなく試行錯誤を繰り返し、完成!余計なものが入っていないだけに1つ1つの作業をきっちり丁寧に、状況を確認しながら進めることこそが匠としての仕事なのです。

教師を経て、家業を継いだ大山壮郎さん。時代に求められている商品を、若い柔軟な発想で展開しています。単なる漬物の域からスイーツ、そして疲労回復のための健康食品に広い視野で取り組んでいます。今後も梅干しの可能性を、さらに広げていくことでしょう。

 

吉田屋 アラカルト

定番人気の「三年梅」は、丹精込めて漬け込んだ南高梅を、3年間熟成させたもので贈答品としても人気です。小粒の梅干しを、しその葉と大洗特産の鰹節で調味した「かつをうめ」も定番の一品。奈良漬やごぼう風味漬け、漬物屋さんが作るそぼろ納豆のほか、最近評判の「スイート梅」はふわっと甘く、さっぱりしたデザート感覚で楽しめます。イチオシの新商品で、パッケージも梅の和スイーツにぴったりの可愛らしさです。

Information

吉田屋
住所 東茨城郡大洗町磯浜町546
お問い合わせ TEL:029-267-2069
営業時間 8:30~18:00
定休日 日・祝日
吉田屋